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即戦力は求人媒体では見つけにくい。タイミーで「仕事体験」を募り、月1〜2万円で即戦力を正社員採用した話

工場長。有資格者。経験豊富なスタイリスト。

現場を任せられる人材ほど、求人を出してもなかなか見つかりません。専門性の高い人材は従来の求人媒体では見つけにくく、採用コストも高額になりがちです。

製造業、整体院、美容室。業界は違っても、即戦力となる管理職レベルの人材確保に苦戦していた点は同じでした。そこで使われたのが、スポットバイト募集サービス「タイミー」です。

スポットバイトのサービスから、即戦力の正社員を採用できた

タイミーで仕事体験を募集し、月1〜2万円で即戦力人材の正社員採用に成功した

タイミーを活用した独自の手法で、月1〜2万円という低コストで、即戦力人材の正社員採用に成功しています。

スポットバイトのサービスは、短時間だけ働ける人を探す場所という印象があるかもしれません。この手法は、その場所を専門職と出会う入口として使いました。

鍵は、アルバイトとしてではなく「仕事体験」として募集したことです。

スポットバイトの利用者には、現役の専門職がいる

求人媒体で即戦力を待つ採用と、仕事体験で専門職の転職潜在層と出会う採用

本業を持ちながら、副業感覚で来ている

タイミーの利用者には、本業を持ちながら収入補填のためにスポットバイトを探している専門職の人々が多数存在します。美容師、整体師、製造業経験者など、既にスキルを持った人材が副業感覚でサービスを利用しているのです。

求人媒体を見ていない、転職の潜在層

彼らは現在の職場に何らかの不満(給与、労働条件、人間関係など)を抱えているケースが多く、より良い条件の職場があれば転職を検討する潜在的な転職希望者でもあります。

まだ本格的に転職活動をしていない人は、求人媒体を熱心には見ていないと考えられます。求人媒体で見つけにくいのは、そのためでしょう。一方で、副業の働き口を探すスポットバイトのサービスには来ています。

「バイト」ではなく「仕事体験」と呼ぶ

従来のスポットバイト募集ではなく「仕事体験」として募集することで、お互いの適性を確認しながら、自然な流れで正社員採用につなげることができます。

体験の中身は、実務2時間と会社説明1時間

具体的には、タイミーで「〇〇業界の仕事体験(2〜3時間)」として募集をかけます。たとえば「美容室での仕事体験」「製造現場での業務体験」といった形です。

実際の内容は、2時間の実務体験と1時間の会社説明で構成します。

実務体験では、応募者のスキルレベルを確認します。会社説明では、自社の魅力的な労働条件(給与アップ、福利厚生、休日増加など)を具体的に提示します。そして体験終了時に、こう声をかけます。

もし興味があれば面接を受けてみませんか

重要なポイントは、現在の職場よりも明らかに魅力的な条件を提示することです。また、体験中は会社の雰囲気や人間関係の良さを実感してもらうことも大切です。

製造現場と美容室で、体験に来た人が実務に入る様子

その結果…

従来の求人媒体では見つけにくかった即戦力人材の正社員採用に、月1〜2万円という低コストで成功しています。工場長、有資格者、経験豊富なスタイリストのような専門性の高い人材を探していた現場にとって、求人媒体とは別の入口ができたことになります。

【独自考察】面接の前に、一緒に働いてしまう

面接で分からないことが、2時間で分かる

即戦力の採用で一番難しいのは、本当に即戦力かどうかの見極めです。履歴書と面接で分かるのは、本人が語る経験までです。

この手法では、面接の前に、実際の現場で2時間働いてもらいます。会社はスキルレベルを自分の目で確認でき、相手は職場の雰囲気や人間関係を自分の体で確かめられます。元ネタが「お互いの適性を確認しながら」と書いているのは、この双方向の確認のことです。採用後に「思っていたのと違った」が起きにくい順番になっていると考えています。

もし興味があれば面接を受けてみませんか

決め手は、比べられたときの条件

来てくれる人は、いま別の職場で働いています。体験のあと、おそらく今の職場と比べるはずです。

だから元ネタは「明らかに魅力的な条件」を求めています。体験が楽しかっただけでは、人は職場を変えません。給与、福利厚生、休日。比べたときにはっきり上回る条件があって、はじめて「面接を受けてみようか」になります。仕事体験は、その条件を具体的に見てもらう場でもあります。

募集の段階で、正直に書いておく

もうひとつ、この手法を使うときに気をつけたい点があると考えています。参加者の多くは、副業のつもりで来ます。

そこで3時間のうち1時間が会社説明だと当日に知ると、受け取り方によっては不信感につながります。会社説明があること、正社員の募集も行っていることを、募集の段階で伝えておくほうが、来る人も構えずに済みます。あわせて、利用するサービスの利用規約は事前に確認しておくべきだと考えています。

【応用編】仕事体験を、自社で組み立てる手順

体験設計、条件整備、募集開始の3つの手順

元ネタのACTIONは3段階です。順番に、何を決めればよいかを見ていきます。

1. 体験設計:2時間の実務と1時間の説明に分ける

まず、2時間の実務体験と1時間の説明からなる仕事体験プログラムを作ります。実務の2時間は、相手のスキルが見える仕事を選びます。業界別の例として、元ネタは次の3つを挙げています。

IT業界なら「プログラミング業務体験」として現役エンジニアを募集し、より良い開発環境と待遇を提示して転職を促す。飲食業界なら「調理業務体験」として経験豊富な料理人を集め、キャリアアップと待遇改善の機会を提供する。介護業界なら「介護業務体験」として有資格者を募集し、働きやすい環境と適正な給与水準をアピールする。

2. 条件整備:今の職場より魅力的な待遇を用意する

次に、現在の職場より魅力的な待遇パッケージを準備します。体験の参加者は、今の職場に給与・労働条件・人間関係などの不満を抱えているケースが多い人たちです。その不満に答えられる条件が言えなければ、1時間の会社説明は空振りになります。

3. 募集開始:「仕事体験」として続ける

最後に、タイミーで「仕事体験」として継続的に募集を実施します。一度の体験で採用が決まるとは限りません。継続して募集することで、専門職の転職潜在層と出会う機会を積み重ねていきます。

即戦力は、どこで待っているか

即戦力が採れないとき、求人媒体の掲載料を上げるか、紹介会社に頼るのが自然な発想です。どちらも、転職活動を始めた人を待つ打ち手です。

この手法が出会ったのは、まだ転職活動を始めていない専門職でした。副業として来た人に現場で2時間働いてもらい、今より良い条件を見せて、面接に誘った。

自社が探している人は、求人媒体ではなく、別の場所で働き口を探していないでしょうか。

ADwith株式会社 代表 西川将吾
ADwith株式会社 代表 西川 将吾

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